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思わず海外に旅に出たくなる小説10選

もうすぐ夏休みですね。

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旅行先の情報ってどうやって集めてますか?最近はガイドブックだけじゃなくtrip advisorなどの口コミサイトのお陰で、現地に行かなくてもかなりの情報を集めることができますよね。

 

でも、それってどこか味気ないですよね。確かに海外は日本と違い治安面で差があるので下準備はすごく重要だと思います。

 

ただ事前に調べすぎて、旅先では事前調査の確認になってしまうのはすごくつまらない。海外旅行の醍醐味って日本と違うワクワク感だと思ってます。

 

そんな時小説が旅先での経験を豊かにしてくれるはず。ネットに溢れるリアルな情報よりも、読みながら想像を膨らませることで、旅行先での体験ってより密度が濃くなっていくと個人的には思ってます。

 

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そこで旅行前に読んでおきたい小説を10冊選んでみました。 

 

もしこれからいく国、今後行きたい国があれば是非読んでみてください。

 

 

 

アジア 

深夜特急

 インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く――。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは「大小(タイスウ)」というサイコロ賭博に魅せられ、あわや……。一年以上にわたるユーラシア放浪が、いま始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ

 

世界一周する人はほぼ全員読んでるんじゃないかというぐらいメジャーですね。(私調べ。知り合い二人中二人とも読んでた笑)

 

著者がロンドン目指して香港から旅をする本。

 

本書は全六巻構成で、香港から旅が始まります。アジアの熱気に煽られ思わずかばん一つで旅に出たくなります。

 

オススメ度 ★★★★☆

 

シャンタラム

男は武装強盗で20年の懲役刑に服していた。だが白昼に脱獄し、オーストラリアからインドのボンベイへと逃亡。スラムに潜伏し、無資格で住民の診療に当たる。やがて“リン・シャンタラム"と名づけられた彼のまえに現れるのは奴隷市場、臓器銀行、血の組織“サプナ"――。数奇な体験をもとに綴り、全世界のバックパッカーと名だたるハリウッド・セレブを虜にした大著、邦訳成る!

 

オーストラリア人の著者が脱獄後、インド・ムンバイのスラムに潜伏。住民とのふれあいの一方、争いに巻き込まれて、目まぐるしく展開される物語。

 

圧倒的な描写力で描かれた長編小説。インドの熱気、匂い、埃っぽい空気を感じます。

 

自分は半年インドで暮らしたことがあり、インドに思入れがあるのでこの作品は大好きです。インドに行きたくなります。

 

オススメ度 ★★★★★

 

アジアの隼

腐敗と賄賂が横行する1990年代の共産主義体制下のベトナム

リスクを恐れぬ積極性でアジアの王座へと駆け上る香港の証券会社ペレグリンのアンドレ・リーや、
アジア・ビジネスの暗部を渡り歩く大手米銀のシンを向こうに回し、
日本長期債券銀行の真理戸潤は巨大発電プロジェクトの入札に参加する。

沸き立つ外国投資バブルに翻弄される3人の男の野望と運命、
アジア金融市場の光と影を圧倒的リアリティで描いた国際経済長編。

 

90年代のベトナムを舞台に日系商社と香港の新興投資証券会社、大手米銀による熾烈な競争を描いた国際経済小説

 

利権をめぐる戦いに痺れます。彼らの熱気が読み手に迫ります。自分の仕事もこのくらい真剣勝負しないとなーなんて思います。

 

オススメ度 ★★★★☆

 

北米・中南米

二つの祖国

アメリカに生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世たち。しかし日米開戦は彼らに、残酷極まりない問いを突きつけた。アメリカ人として生きるべきか、それとも日本人として生きるべきなのか――。ロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者天羽賢治とその家族の運命を通して、戦争の嵐によって身を二つに裂かれながらも、真の祖国を探し求めた日系米人の悲劇を描く大河巨編!

 

アメリカで生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世の苦悩を描いた作品。

 

戦争に運命を翻弄され、苦悩する姿から多くのことを学べます。

 

オススメ度 ★★★☆☆

 

ワイルドソウル 

 その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。


50年前の日系ブラジル移民問題を題材に、痛快な復讐劇を描いた小説です。重厚なテーマを扱いつつも、軽快なテンポで進んでいくストーリーに思わず引き込まれます。

 

上下巻の二巻構成となっています。上巻では主に移民に関する重厚なテーマを扱ってますが、下巻はハードボイルドな展開でページをめくる手が止まりません。

 

オススメ度 ★★★★★

 

パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り

 南米大陸の最南端、風と氷に閉ざされた大秘境パタゴニア。チリ海軍のオンボロ軍艦で、マゼラン海峡からビーグル水道へ、そしていよいよ吠える海、ドレーク海峡へ。海の男たちでさえ船酔いするという厳しい船の旅。コンドルが飛ぶ巨大な蒼空のもと、荒野をジープでひた走る内陸部の旅。だが時折胸を塞ぐのは精神的危機に陥った妻の面影だった。パンパで見た黄色いタンポポに妻を想う。冒険と愛の物語。

 

南米大陸の辺境の地パタゴニアが舞台。日本に残してきた病身の妻を気づかいながら、チリ海軍のオンボロ軍艦に乗ってたどる痛快、愉快な冒険記。

 

冒険的な話だけでなく、自由奔放な著者とその奥さんとのギクシャクした感じから家族についても考えさせられます。

 

オススメ度 ★★★☆☆

 

ヨーロッパ

天使と悪魔

 ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。それは16世紀に創設された科学者たちの秘密結社“イルミナティ”の伝説の紋章だった。紋章は男の死体の胸に焼き印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに反物質の大量生成に成功した科学者だった。反物質はすでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持ち込まれていた──。

 

ダヴィンチコードで有名なダンブラウンの作品。

 

ローマやバチカンを舞台に、宗教や美術を織り交ぜた極上かつ重厚なとエンターテイメント小説。

 

映画化もされていますが、自分的にはまとめられすぎている印象があるので小説の方がオススメです。

 

オススメ度 ★★★★☆

 

青年は荒野を目指す

ジャズ・ミュージシャンを目指す二十歳のジュンは、ナホトカに向かう船に乗った。モスクワ、ヘルシンキ、パリ、マドリッド…。時代の重さに苛立ちながら、音楽とセックスに浸る若者たち。彼らは自由と夢を荒野に求めて走り続ける。60年代の若者の冒険を描き、圧倒的な共感を呼んだ、五木寛之の代表作。

 

60年代の若者がヨーロッパを冒険する作品。青春時代を謳歌している方に是非読んでほしい。

 

オススメ度 ★★★☆☆

 

アフリカ

アルケミスト

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。

 

スペイン人の羊飼いの青年が、年老いた王様に導かれてアフリカに宝物を探しに行きます。エジプトのピラミッドを目指す道中で様々な人に出会い、人生や運命について学び物語。

 

砂漠が舞台なので当然旅に出たくなりますが、単に旅の小説というよりも、人生の示唆に富んだ名言が一杯で、

 

「私は過去にも未来にも生きていない。今を生きている。」

 

など、心に響く言葉が盛り沢山。

 

ちなみにタイトルのアルケミストは「錬金術師」という意味らしいです。

 

オススメ度 ★★★★★

 

ナイルに死す

 美貌の資産家リネットと夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か?……だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは?

巨匠アガサクリスティーの作品。エジプト旅行中ポアロが大型客船で事件に巻き込まれます。

 

作中に出てくるアブシンベル神殿など、エジプトに行きたくなります。当然推理小説としてもオススメです。

 

オススメ度 ★★★★★

 

 

ここにまとめた以外にも沢山面白かった小説があるので時折更新していきたいと思います。

 

ではでは。